訓練だけで全てを対応できないが、訓練なくして対応はできない②

ファシリティマネジメントに携わる部門としては、先ほどの四つの課題に対しても何らかの取り組みを進め、組織の緊急時対応力・レジリエンスを高める必要があります。
 経験者の不足は、災害等の事例研究と訓練等の疑似体験を積み重ねることにより対応の手順やポイントを理解し習熟することが肝要です。
 訓練のマンネリ化は、組織の役割や施設特性など実情に合った訓練を企画し改善する必要があります。
 企業連携は、施設の訓練への積極的な参加による連携や、取引先との協力による訓練を行う事が必要です。
 訓練ノウハウの修得では、様々な団体が行っている公開訓練に要員を派遣し体験させるとともに、外部組織に訓練協力を要請することもノウハウ獲得には有効です。但し、外部委託の場合でも丸投げではただのセレモニーになってしまうので注意が必要です。
訓練は一足飛びに高度なものを行う事はできません。サッカーのチームがいきなり大会に出ないのと同じように、まず対応を理解するための「対策マニュアルの読み合わせ」、パス練習としての「個別の要素訓練」、パスからシュートへの「対応の連携訓練」、紅白戦や練習試合として「机上訓練」や「図上訓練」を行い、総合演習にステップアップしていく必要があります。
訓練は、関係する部門と協力・連携することでより実践的に発展させることができます。
 FMに関係する部門は「施設の対応」が軸となりますが、「他の部門」との訓練では、全社的な業務の中での施設の役割の変化を把握できます。上位の管理組織や経営陣も参加する訓練は、企業戦略に基づいた対応や事前準備の必要性を再認識することができます。
 協力企業や地域との連携では具体的な目標復旧時間の確認や地域協力に広げることが肝要であり、他の施設や顧客等の取引先に広げることで広域連携や異業種連携を模索することも必要です。
 訓練は、段階的に高度かつ複合的な訓練にステップアップすると同時に、関係する部門等との連携で広がりを持たせることが重要です。

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