災害時のトイレの話

災害時のトイレの話

防災士会のセミナーで聞いた話を忘備録的に書き残しておく。
地震や水害などの広域災害では『トイレ問題』は深刻である。
日常使用している水洗トイレは断水や停電で使用できなくなる。
また、地震の場合には排水配管が壊れている可能性があるため、健全が確認されるまでトイレは使用できない。
マンション棟で災害時にトイレを使ってしまうと下の階で汚物が溢れる危険性がある。

一方、災害時の避難所のトイレ事情は悲惨である。
災害時には仮設トイレ設置には時間がかかる。
元々は工事現場用のモノであり、ストックを行政がかき集め道路の開通後に業者が運んでくる。
早くて三日後、下手すると来ない。
来たとしても仮設トイレは和式であり、障害者や高齢者は使えない可能性がある。
また、汲み取り方式の為に作業スペースとバキュームカーの進入路を確保する必要がある。

しかし、仮設トイレがと届く前に便意は来る。
そこで、簡易トイレが必要となるが、まずは自宅が使えれば自宅のトイレに携帯トイレを設置して使用する。
避難所のトイレは使用が厳しい。
使えたとしても一人5分で一時間12人。数か所あっても避難所に収容する人員でも待ち時間が相当必要となる。
自宅で携帯トイレを使用し、汚物を保管する必要がある。

ちなみに、水洗トイレは大を流すのに10-17リットルの水が必要となる。
節水型でも8リットル前後必要であり、バケツで風呂の水を汲んで流すには練習が必要である。
便器から見えなくなるのではなく、配管を通って敷地外の下水まで流すために必要な水量である。
風呂の水をバケツで汲んでも、いくらも用をたせない。
少ない水量で流すと配管内でとどまり詰まってしまう。
熊本地震での調査では13%が詰まってしまったと回答している。
マンションだと一階で逆流してしまう。

マンホールトイレは専用のマンホールでないと使えない。
テントタイプは風で倒壊した例もある。

汚物はビニール袋に入れ口を縛り、より大きなビニール袋をポリバケツに入れてその中に保管する。
一定量になったら、保管場所に移す。
ゴミとして出す場合は自治体のルールに従うが、普通ごみとは分けて出す必要がある。
不通のゴミ収集車では回収できない。圧縮時に潰してしまい汚物が漏れ出したしまう。

トイレが不衛生だと水を飲まなくなり、体力低下や熱中症、エコノミー症候群や脳梗塞などの危険性が高まる。
災害時の衛生環境維持は重要な課題である。

まずは「簡易トイレ」を用意する必要がある。

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