半島情勢に思う

突如北朝鮮が軟化の姿勢を見せている。
理由は「時間かせぎ」か「見返り」と思われるが、米軍が攻撃前の緊張状態にない現時点では時間稼ぎの意味は薄い。
あれほど荒れ狂った北朝鮮が突如「良い子」になるとは思えないし、良い子になる理由も見当たらない。
オリンピックへの参加の見返りに、金氏の秘密口座(経済制裁でも凍結されていないそうである)に文大統領が多額の献金をしたのではないだろうか。

さて、米朝対話が行われたとしてどんなシナリオがあるだろうか。
少し先走った見立てをしてみたい。
◆北が南を併呑
・いくら文大統領でも南が北に飲み込まれる選択肢は国民が許すまい。
◆北を南が統一
・金氏の亡命先が確保されるなら、金氏が逃げ出すことはあるかもしれない
・米軍が駐留する韓国と中国・ロシアが国境を接するのは両国とも許さない。陸路で北京とウラジオが危険となるから北が無くなることは両国は許さない。
・仮に、米軍が南から引き上げる条件で統一される場合は、瞬く間に中国が半島を席捲すると思われる。
 この場合、米国は同盟国を見捨てた形になるので欧州諸国が動揺しNATOや他の同盟諸国にも飛び火するので、この選択肢は無い。
◆南北が今のままで、金氏のみが居なくなる
・このシナリオの場合は「良い子」になって亡命。さて受け入れはロシア?しかしその場合は、正男氏の長男を擁する中国の影響力が大きくなる。
 ウラジオの北と西から中国に圧力をかけられるのはロシアとしては面白いことではない。亡命を受け入れてもメリットは無さそう。
◆中国が金氏の命を狙いだしたので、米にすり寄った?
・この場合は、今まで支援してきたロシアのプーさんからすれば面白くない。すり寄ってもすぐに支援が得られるはずもなく可能性は低い。
◆全く何の成果もなく決裂
・南北合意の一部に難癖付けて金氏が突然交渉の打ち切りを宣言して核実験強行…つてのが一番あり得そう。
◆米朝首脳会談で合意し、粛々と非核化が進む。
・米側の対北専門家や核専門家がトランプ政権の中で働けるだろうか?梯子を平気で外しそうな上司の元で頑張るんなぁ…。

とは言え、トランプ大統領の行動も読みにくい。
但し、最近北朝鮮交渉担当の国務相幹部が相次いで退任しているのは、トランプ大統領がこれまでの路線から逸脱しつつあるためなのかも知れない。
しかし、非核化は大原則なのでその点では譲歩はしないだろうし、金氏も核を捨てるとは思えない。
その割には南北融和のポーズを親し気にとる背景には、その演技に見合う「見返り」があったという事では無いだろうか。
世界が無事なら、真相は次期韓国大統領選挙の後に文氏が逮捕されて明るみに出てくるだろう。
その時まで、核保有国がボタンを押さないことを祈るばかりだ。

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